佐藤の技術
佐藤の技術には真似したくてもできないものがある。
それはまるで外科医が大きな手術を施すことがごとく
繊細かつ大胆な技術である。
紙と紙を貼り合わせるだけのいかにも簡単な作業に思えるが
この作業を寸分のくるいももなくこなす技術はまさに日本一と
自負している。
佐藤の品質
佐藤の品質は機械的な技術だけでは語れない。
そう、接着剤の選択、接着剤の適正な調合にもある。
日本には四季もあり湿気、温度、印刷状態によって大きく環境が
変わる。
佐藤の糊を扱う職人はこの環境の変化を瞬時に判断し、
適正な糊を作る。
それはまるで和食を作るミシュランシェフのようだ。
佐藤の営業
佐藤は看板で営業しない。
どんな仕事でも必ず、客の意向に耳を傾ける。
大事なことは、客が品質、納期、仕様、求めていることを鋭い嗅覚で嗅ぎ取る。
わからないことがあれば、膝をつきあわせてとことん探る。
時には朝まで飲みながら語明かすこともある。
そう、それが佐藤流だ。
佐藤は言う。
心を知ってはじめていい仕事ができる。